修理補修について
雨樋塗装はなぜ必要?基礎知識や価格相場をプロが解説
屋根の雨水を集めて適切に排水する役割がある「雨樋」。
雨樋には、外壁や家屋の基礎に雨水がかかるのを最小限に抑えるという大切な役割があります。
そんな雨樋は、雨天時に大量に雨水を受け止める分、塗装が劣化しやすい箇所でもあります。
業者に外壁塗装を依頼する際に、「雨樋の塗装も提案された」という方も多いのではないでしょうか?
でも、雨樋塗装の必要性がわからないと、実際に頼むべきかどうか悩んでしまいますよね。
そこで本記事では、神奈川県横浜市・川崎市で外壁屋根塗装を手がける「浜翔ペイント」が、「雨樋塗装の基礎知識」について分かりやすくご紹介しています。
・雨樋塗装をする理由
・雨樋塗装の工程
・雨樋修理の費用相場
などについて取り上げました。
最後に、雨樋塗装の色選びのコツについてもお伝えしています。
雨樋の色褪せや傷みが気になる方は、ぜひ参考にしてください!
雨樋塗装をする2つの理由
雨樋に塗装メンテナンスを施す理由には、大きく以下の2つがあります。
- 美観を維持するため
- 雨樋自体を長持ちさせるため
雨樋は、材質によって前後しますが、およそ10年で色褪せやサビなどの劣化症状が見られるようになります。
雨樋に劣化が生じたからといって、すぐに使えなくなるわけではないため、塗装は必要ないと考える方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、雨樋に塗装を施すことで得られる大きなメリットがあるのも事実です。
ここでは、雨樋塗装の必要性について深掘りしていきます。
①美観を維持するため
雨樋塗装をすることによって、色褪せて見た目が悪くなった雨樋を綺麗に復活させることが可能です。
先にも述べた通り、雨樋は紫外線や雨の影響を受けやすく、10年ほどで傷みが生じ始めます。
雨樋は屋根の軒先と外壁に沿って取り付けられるため、思ったよりも傷みが目立ちやすいもの。
外壁や屋根を綺麗にしていても、雨樋の劣化を放置していると、家屋全体が古い雰囲気になってしまいます。
雨樋の色褪せは放置せず、屋根・外壁塗装のタイミングで一緒に塗り替えを行うのがおすすめです。
②雨樋自体を長持ちさせるため
雨樋塗装には、劣化のスピードを遅らせて、雨樋自体を長持ちさせる効果もあります。
特に、降雨量が多い地域では、雨水による影響を受けやすく劣化も早く進みがち。
色褪せを放置していると、塗膜が剥がれて、雨樋が割れたり歪んだりしやすくなってしまいます。
塩化ビニール製の雨樋を使用している方は、特に塗装が剥げやすいので、変色が見られたらメンテナンスを行うことをおすすめします。
また、サビが発生している金属製の雨樋にも、塗装メンテナンスは有効です。
雨樋は葉っぱや枝などのゴミが溜まりやすい箇所でもあります。
そのようなゴミが腐食すると、雨樋にとっては大きな負担です。
雨樋塗装の際に雨樋に溜まったゴミも一掃できるので、ぜひ、定期的にメンテナンスを施して雨樋を長持ちさせましょう。
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雨樋にはどんな役割がある?
「雨樋」には、屋根に降ってきた雨水を受け止めて、地面に落ちるのを防ぐ役割があります。
雨樋は、屋根から流れ落ちる雨水を集める軒樋と、雨水を排水溝に排出する竪樋によって構成されています。
この雨樋がないと、雨水が直接地面に降りかかり、床に雨水の跡がついてしまうことも。
また、雨水がダイレクトに外壁や家屋の基礎にかかってしまうため、水分を吸収して雨漏りに発展しやすくなってしまいます。
雨樋は地味な存在と思われがちですが、実は家屋を守るために非常に重要な役割を担ってくれています。
雨樋の種類
一般家庭においては、半円になった丸型のデザインの雨樋がよく使われています。
降雨量の多い地域では、よりたくさんの雨水を受け止められる角形の雨樋が使用されることもあります。
雨樋に使用される材質は、以下の4種類です。
- 塩化ビニール
- 銅
- ガルバリウム
- ステンレス
それぞれについて解説していきます。
塩化ビニール
「塩化ビニール」の雨樋は、一般住宅で最も多く普及している製品です。
安価で、色やサイズ展開が豊富なのが魅力。
紫外線に弱く、割れやすい材質のため、最近ではグレードが1つ上の合成樹脂のものもよく見られるようになりました。
銅
「銅」の雨樋は、耐久性に優れているのが特徴です。
経年で味が出るため、趣のある雰囲気が好きな方に人気の材質となっています。
価格は高めですが、耐久性を重視したい方におすすめです。
ガルバリウム
「ガルバリウム」とは、金属鋼板にアルミや亜鉛でメッキを施したものです。
金属製にも関わらずサビにくいのが特徴で、軽量なため屋根や外壁に負担がかかりにくいとされています。
ガルバリウム鋼板の外壁・屋根に合わせて、雨樋も同じ材質に統一する方も多く見られます。
ステンレス
「アルミニウム」の雨樋も、サビにくい材質として人気です。
塩化ビニールのように継ぎ目がないため、スタイリッシュな印象。
価格は高めですが、耐久性に優れています。
雨樋の寿命の目安
雨樋の耐用年数は、20〜25年とされています。
使用している素材や住環境によって寿命は異なりますが、紫外線や雨風にさらされる構造上、どうしても何らかの劣化症状が現れるものです。
傷みを放置していると、穴が空いたり歪んだりしやすくなり、適切に雨水を排水することができなくなります。
傷みが気になったら、業者による点検を受けることをおすすめします。
雨樋塗装の工程
雨樋塗装は、通常、以下のような工程で行います。
- 足場の設置
- 高圧洗浄・掃除
- 破損や金具の欠落がないか確認
- ケレン作業
- 下塗り
- 上塗り
- 足場解体
塗装に入る前に、「高圧洗浄」や「ケレン作業」といった下地処理をしっかり行います。
雨樋はゴミが溜まりやすい構造になっているので、前もっての掃除が大変重要です。
「ケレン作業」とは、ヤスリで古い塗膜やサビを綺麗に落とす工程のことを指します。
ヤスリでわずかに表面を傷つけることで、塗装の密着性が良くなるという面も。
また、上塗りの前の「下塗り作業」も大切な工程です。
塗料が剥がれにくくなるものや、サビ止め効果のあるものなど、雨樋の材質に合った下塗り材を使用します。
なお、雨樋の内側に、塗装を施すことはありません。
大量の雨で塗装が剥がれると、塗膜が流れて雨樋を詰まらせる原因となります。
細かい工程は業者によって異なるので、詳細が気になる方は見積もりの際に尋ねるようにしてください。
雨樋塗装はDIYできる?
雨樋塗装のDIYは、基本的におすすめしていません。
塗料の扱いや施工には、専門的な知識が必要です。
劣化状況や適切な塗料の見極めなどが難しく、知識のない方が作業をすると、すぐにまた不具合が出るという事態になり兼ねません。
また、屋根付近の高所作業は、落下の危険があるため大変危険です。
せっかくDIYで安く仕上げられても、施工不良や怪我があれば元も子もありません。
雨樋塗装は、業者に依頼するようにしましょう。
塗装と交換のどちらかで迷ったら
雨樋を「塗装」するか「交換」するかで迷ったら、以下の表を参考にしてください。
雨樋塗装 |
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雨樋の交換 |
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塗装で直せるのは、色褪せや細かい擦り傷など、表面的な劣化だけです。
色褪せが進行して、塗膜に白い粉が吹き出るチョーキング現象や、穴開きや歪みといった破損が生じていたら、交換での対応になります。
雨樋修理の費用相場
雨樋修理の価格の目安は、以下の通りです。
- 塗装→500〜700円/m
- 交換→3,000〜4,000円/m
雨樋交換の方が、修理費用は高めになっています。
ただ、雨樋本体の傷みが進んでいる場合は、塗装を施してもあまり意味がない場合も。
塗装をしてもすぐにまたメンテナンスが必要になると余計な工事費用がかかってしまうため、はじめから交換を提案されることもあります。
雨樋塗装の色選びのコツ
雨樋の塗料の色を変えることで、家屋の印象をガラッと変化させることも可能です。
統一感を重視したい方は、外壁や屋根と同系色の色を選ぶと良いでしょう。
個性的な雰囲気やオシャレな見た目が好きな方は、ブラウンの外壁に白の雨樋など、対照的な色を使用するのも1つの手です。
雨樋の色を変えたい時は、家屋全体で使用する色の数を3つ程度に抑えるのが成功のコツ。
たくさん色を使いすぎるとごちゃごちゃした印象になるため、あくまでアクセント程度に留めておきましょう。
雨樋塗装は外壁・屋根塗装と一緒に
雨樋塗装は、外壁・屋根塗装をするタイミングで一緒に行うことを強くおすすめします。
外壁・屋根塗装の際は、必ず高所作業を安全に行うために足場を設置します。
足場代は決して安いものではなく、一般的な住宅で20万円前後かかるのが普通です。
雨樋塗装も、外壁・屋根と同様に足場の設置が必要となるため、全て一緒に施工をした方が足場代がお得になります。
また、外壁と屋根が綺麗になったのに雨樋だけが元のままだと、雨樋の損傷が悪目立ちすることになります。
せっかくお金をかけて外観を美しくしても、雨樋が汚いせいでイマイチな仕上がりになることも。
雨樋と外壁・屋根の塗装は、できる限り一緒に施工する方が得策です。
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まとめ
今回は、「雨樋塗装」について詳しく解説しました。
雨樋塗装には、家屋の美観の維持を助け、雨樋自体の寿命を長くする効果があります。
雨樋塗装は、雨樋の劣化が悪目立ちしないよう、外壁・屋根塗装と一緒に業者からおすすめされることもよくあります。
雨樋塗装も外壁・屋根塗装のいずれも足場の架設が必要になるので、足場代を節約する目的でも、同じタイミングでの施工がおすすめです。
神奈川県横浜市・川崎市の屋根・外壁塗装専門店「浜翔ペイント」では、雨樋塗装はもちろん、各種付帯部の塗装もお受けしております!
傷みが気になる箇所がある方は、LINEの無料お見積もりサービスより、ぜひお気軽にご相談ください。