屋根塗装について
【太陽光パネル付きの屋根】屋根塗装はどうなる?3つの注意点
環境に優しく節電効果が高いことから、ご家庭に「太陽光パネル」を導入する方が増えています。
国も補助金を出して太陽光パネルの普及を促進しているため、「太陽光発電の設置したいな…」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで疑問に挙がってくるのが、屋根のメンテナンス方法です。
太陽光パネルが乗っていたら、補修や塗り替えなどのお手入れをどのように行えばいいのか分からず、戸惑う方も多いはず。
そこで今回は、神奈川県横浜市・川崎市で外壁屋根塗装を手がける「浜翔ペイント」が、「太陽光パネル付きの屋根の屋根塗装」について詳しく解説しました。
本記事では、以下の内容をご紹介しています。
・屋根塗装の方法
・太陽光パネルの保証はどうなるか
・太陽光パネルの脱着の費用相場
最後に、太陽光パネルが乗っている屋根をメンテナンスする際の注意点もお伝えしています。
屋根塗装を検討されている方は、ぜひチェックしてください!
太陽光パネル付きの屋根塗装の方法
太陽光パネル付きの屋根を塗装する時は、主に以下の2つの方法で行います。
- 太陽光パネルを付けたまま屋根塗装する
- 太陽光パネルを脱着して屋根塗装する
太陽光パネル付きの屋根は、太陽光パネルを取り外さずに屋根塗装をするケースが大半です。
屋根全体を塗り替えたい時は、太陽光パネルを脱着します。
また、太陽光パネルを設置する前であれば、通常通りの塗装メンテナンスを行うことができます。
この際、太陽光パネルを設置するのに必要な強度を満たしているか、下地の劣化具合をしっかりと確認しておきましょう。
それでは、太陽光パネル付きの屋根の塗装方法について、それぞれ詳しく解説していきます。
①太陽光パネルを付けたまま屋根塗装する
太陽光パネルを付けたままでも、屋根塗装をすることは可能です。
この際、太陽光パネルからはみ出している部分だけを新たに塗装します。
太陽光パネルを脱着する手間がかからず、塗装面積も狭いため、安価に施工できるのが魅力です。
なかには、「全体を塗装しなくても大丈夫かな?」と、不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、太陽光パネルで隠れている部分は、紫外線や雨風の影響を受けないため、剥き出しになっている部分よりも劣化の進行は遅くなっています。
太陽光パネルを新築時に取り付けたご家庭であれば、問題なく部分的な屋根塗装を行うことが可能です。
ただ、新築から10年以上経ってから設置した場合など、屋根が劣化した状態で太陽光パネルを取り付けている時は、屋根の傷み具合に応じた対応が必要になることも。
そのような場合は、業者に屋根の状況を見極めてもらい、どのような塗装方法を取るか決定します。
また、部分的に屋根塗装をした時は、太陽光パネルを取り外した際、塗装箇所とそうでない部分とで色の違いが出てしまう場合があることを念頭に置くようにしてください。
②太陽光パネルを脱着して屋根塗装する
屋根全体を綺麗にしたい時は、太陽光パネルを脱着(=一旦取り外して再度設置)する必要があります。
また、以下のようなケースは、太陽光パネルの脱着が必須です。
- 劣化が進んで屋根の下地が傷んでしまっている
- 太陽光パネルを設置しているところから雨漏りが発生している
屋根全面を塗装し、下地をしっかり補修することで、屋根本来の強度を取り戻すことができます。
ただ、後ほど詳しくお伝えしますが、太陽光パネルの脱着には30万円以上の費用が必要です。
また、部分的な塗装に比べて使用する塗料の量も多くなるため、必然的に工事費用は高額になります。
太陽光パネル付き屋根の屋根塗装の時期
初めて太陽光パネルを取り付ける段階で、全体的な屋根塗装と修理補修を行うのが一番おすすめです。
太陽光パネルを付けてから数年も経たないうちに屋根塗装のタイミングが来ると、足場代を余分に支払うことになってしまいます。
また、先にもお伝えしたとおり、太陽光パネルの脱着には大きな金額がかかるもの。
あらかじめ屋根材の環境を整えた上で太陽光パネルを設置すると、無駄がありません。
太陽光パネルを取り付けた後は、太陽光パネルと屋根塗装の両方の耐用年数を考慮してメンテナンス時期を決めていきます。
太陽光パネルの寿命の目安
太陽光パネルの法定耐用年数は、17年です。
ただ、10〜25年のメーカー保証がつくのが一般的で、実際の寿命の目安は25〜30年以上と考えられています。
また、太陽光パネルが長持ちするかどうかは、清掃などのメンテナンスをこまめに行うかどうかによっても変わってきます。
屋根塗装のタイミング
屋根塗装のタイミングは、10〜15年ほどで行うのが一般的です。
使用している屋根材や住環境によって異なりますが、色褪せやひび割れなどの劣化症状が見られたら塗り替えを行います。
新築で太陽光パネルを設置した場合は、10〜15年後に太陽光パネルを乗せた状態で屋根塗装をします。
それからさらに10〜15年ほど経ち、新築から20〜30年程度経過したところで太陽光パネルを交換するとなったら、そのタイミングで全体的な屋根塗装を行いましょう。
下地の劣化が気にならないようであれば、既存の屋根に新しい屋根材を被せる「カバー工法」で対応することが可能です。
カバー工法は、工期が短く施工費用も安価なことから、人気の施工方法となっています。
劣化が激しく下地が傷んでいる時は、「葺き替え工事」で屋根材を取り払い、下地をしっかりと補修しなければいけません。
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屋根塗装をすると太陽光パネルの保証はどうなる?
太陽光パネルを取り付けたまま屋根塗装をした際に、塗装業者が太陽光パネルを破損させた場合は、保証の対象外となるため注意が必要です。
太陽光パネルには、以下のようなメーカー保証がついています。
- システム保証…10〜15年
- 出力保証…20〜25年
保証期間内に不具合が見つかった場合に、交換費用を負担してくれるものです。
保証期間が過ぎてから屋根塗装をするのあれば、特に気にする必要はありません。
しかし、保証期間内に屋根塗装をする場合は、あらかじめ設置を担当した業者に保証内容を確かめることをおすすめします。
太陽光パネルの脱着にかかる費用相場
先にもお伝えしたとおり、太陽光パネルの脱着には30万円以上の費用が必要です。
- パネル脱着:20万円前後 + 人件費など諸経費:10〜20万円=30〜40万円前後
具体的な価格は、設置している太陽光パネルの枚数やパネルの保管期間などによって変わってきます。
太陽光パネルの脱着は、1枚あたり1〜3万円ほどかかるのが相場です。
ここに、人件費や、太陽光パネルを置くスペースがない場合にかかる保管費用などがかかってきます。
一般的な屋根塗装の費用相場は30〜50万円ほどですが、太陽光パネルの脱着をすると60〜90万円前後かかる計算です。
カバー工法の場合は150万円前後、葺き替え工事であれば200万円ほど必要になると考えてください。
金額の詳細は、無料見積もりを実施している業者に依頼して確認すると良いでしょう。
太陽光パネル付き屋根塗装の3つの注意点
ここからは、太陽光パネルを付けた状態で屋根塗装をする際の注意点を3つご紹介します。
実際に屋根塗装を依頼する前に、ぜひ目を通してみてください。
①発電量が少なくなる
太陽光パネルを乗せたまま屋根塗装をすると、塗装期間中は発電量が少なくなります。
塗装中は、太陽光パネルに塗料が付着しないよう、しっかりとビニールで養生するものです。
ビニールが施されている部分は太陽光を取り込めないため、必然的に発電量は低下してしまいます。
また、屋根塗装は、塗料を3回に分けて塗っていくのが一般的です。
塗装を施すたびに乾燥時間を設けるため、良い天気が続いたとしても施工に2週間前後はかかります。
その間、いつものような発電量は見込めないことを念頭に置くようにしてください。
②高圧洗浄の水がかからないようにする
屋根塗装の際は、太陽光パネルに高圧洗浄の水がかからないようにすることが大切です。
実際に塗装を始める前に、高圧洗浄機を使用して屋根の汚れを入念に落とす作業があります。
高圧洗浄には水道水を使用するのですが、水道水が太陽光パネルに付着すると、カルキが白い水垢となってこびりついてしまう可能性があるのです。
また、高水圧の水が太陽光パネルに当たると、ひび割れなどの破損が起きることも。
太陽光パネルの清掃は技術を要するため、別途太陽光パネル専門の業者に依頼することをおすすめします。
③太陽光パネルに不慣れな業者に注意
太陽光パネルの扱いに不慣れな業者には注意してください。
太陽光パネルを付けたまま屋根塗装を行うと、どうしても動ける範囲が狭くなってしまいます。
稀に、太陽光パネルの知識がなく、太陽光パネルの上に乗って作業をする業者も。
太陽光パネルの上に人が乗ると、ひび割れて破損してしまいかねません。
太陽光パネルを付けたまま塗装をする際は、前もってどんな風に作業をするか業者に聞いておくと安心です。
また、太陽光パネル付きの屋根の施工実績がある業者を選ぶのも良いでしょう。
太陽光パネルの脱着はどこに頼む?
太陽光パネルを脱着して屋根塗装をする場合は、太陽光パネルを設置した業者に脱着を依頼し、塗装業者に屋根塗装を頼むのが一般的です。
これを、「分離発注」といいます。
稀に、太陽光パネルの脱着と屋根塗装のどちらもできる業者も存在しますが、数が少ないのが現状です。
分離発注は2つの業者に依頼するため手間はかかりますが、どちらも専門分野を担当するため、ミスが少ないというメリットもあります。
まとめ
今回は、「太陽光パネル付きの屋根の塗装方法」について詳しくお伝えしました。
太陽光パネルを搭載した屋根のメンテナンスには、
- 太陽光パネルを付けたまま、屋根が露出している部分だけ塗装する
- 太陽光パネルを脱着して全体を屋根塗装する
の2つの方法がありました。
太陽光パネルの脱着には30万円以上かかるため、太陽光パネルを取り付ける前に屋根全体をメンテナンスしておくのがおすすめです。
また、太陽光パネルは繊細なので、扱いに慣れている業者に依頼するのも屋根塗装を成功させる重要なポイントでした。
神奈川県横浜市・川崎市在住で、屋根の傷みに悩んでおられる方は、ぜひ屋根・外壁塗装専門店「浜翔ペイント」にご相談ください!
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