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【無機塗料】なぜこの塗料は長持ちするの?塗料の成分から紐解く耐久性と機能性の秘密

こんにちは!私たち浜翔ペイントは、横浜市や川崎市を中心に、地域に根ざした外壁・屋根塗装の専門業者として活動しております。
大切なお住まいを長期間美しく、そして機能的に保つためには、塗料選びが非常に重要です。
しかし、
「どの塗料が本当に長持ちするの?」
「高価な塗料とそうでない塗料、何が違うの?」
といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、塗料が長持ちする秘密を、その成分から紐解きます。
特に注目の高耐久塗料「無機塗料」について、メリット・デメリットを分かりやすく解説します。
なぜ塗料は長持ちするの?その秘密に迫る
塗料が外壁や屋根を保護し、美観を維持する期間、
つまり「耐久性」は、塗料に含まれる成分によって大きく左右されます。
塗料の基本的な成分と役割
まず、塗料が主にどのような成分で構成されているか見ていきましょう。
一般的に塗料は、以下の4つの要素から成り立っています。
- 樹脂(じゅし)
塗料の骨格となる主成分です。
塗膜の耐久性、密着性、耐候性などを決定づける最も重要な要素です。
- 顔料(がんりょう)
塗料に色を与える粉末です。
着色顔料のほか、サビ止め効果を持つもの(防錆顔料)や、塗膜を厚くする体質顔料などがあります。
- 添加剤(てんかざい)
塗料の性能を向上させるために少量加えられる成分です。
防カビ剤、防藻剤、乾燥を促進させるものなど、多種多様な役割があります。
- 溶剤(ようざい)
樹脂や顔料を溶かし、塗りやすくするための液体です。
塗装後、蒸発して塗膜が形成されます。水性のものと油性(溶剤系)のものがあります。
これらの成分の中でも、特に塗料の耐久性に大きな影響を与えるのが「樹脂」です。
耐久性を左右する「樹脂」の種類と特徴
樹脂の種類によって、塗料のグレードや耐用年数が大きく変わります。ここでは代表的な樹脂を紹介します。
- 有機塗料─炭素を含む化合物を主成分とする樹脂を用いた塗料です。
- アクリル樹脂
比較的安価ですが、耐久性は低めです(耐用年数─約5~8年)。 - ウレタン樹脂
アクリル樹脂より耐久性があり、密着性や柔軟性に優れています(耐用年数─約8~10年)。 - シリコン樹脂
現在、戸建て住宅の塗り替えで最も多く使用されるバランスの取れた塗料です。
耐久性、耐汚染性に優れています(耐用年数─約10~15年)。 - フッ素樹脂
非常に高い耐久性を持ち、長期間美観を維持できますが、比較的高価です(耐用年数─約15~20年)。
- アクリル樹脂
- 無機塗料
後ほど詳しく解説しますが、無機物(炭素を含まない化合物)を主成分、
または多く配合した塗料で、非常に高い耐久性が期待できます。
注目の高耐久塗料「無機塗料」とは?
近年、その優れた耐久性から注目を集めているのが「無機塗料」です。
では、無機塗料とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
無機塗料の定義─無機物とは?有機物との違い
簡単に言うと、「無機物」とはガラスや石、金属などのように、炭素を骨格に含まない物質のことです。
これらは紫外線や雨風にさらされても変質しにくく、非常に安定した性質を持っています。
一方、「有機物」は炭素を骨格に持つ物質で、私たちの体や植物、石油製品などがこれにあたります。
有機物は紫外線によって分解・劣化しやすい性質があります。
多くの塗料は、この有機物である合成樹脂を主成分としています。
しかし、無機塗料は、この劣化しにくい無機物の特性を活かした塗料なのです。
厳密には、100%無機物だけの塗料は塗膜が硬すぎてひび割れやすいため、
現在の主流は有機樹脂に無機物を高濃度で配合した「無機有機ハイブリッド塗料」です。
これにより、無機物の耐久性と有機物の柔軟性を両立させています。
無機塗料が長持ちする理由
無機塗料が長持ちする最大の理由は、主成分である無機物が紫外線に対して非常に強いからです。
外壁や屋根の塗膜劣化の最大の原因は太陽光に含まれる紫外線です。
無機物はこの紫外線のエネルギーで分解されにくいため、長期間にわたり塗膜の性能を維持できるのです。
また、化学的にも安定しているため、酸性雨などの影響も受けにくいという特徴があります。
無機塗料のメリット
有機塗料との違いについておわかりいただけましたでしょうか。
そして、無機塗料には、その高い耐久性以外にも多くのメリットがあります。
- 超高耐候性
耐用年数は20年~25年以上と、フッ素塗料をもしのぐ長寿命が期待できます。
塗り替え回数を減らせるため、長期的に見るとメンテナンスコストを抑えられます。
- 低汚染性
塗膜表面が非常に滑らかで、汚れが付着しにくい性質があります。
また、親水性(水に馴染みやすい性質)が高いため、
雨水で汚れが洗い流されやすいセルフクリーニング効果も期待できます。
- 不燃性・難燃性
主成分が無機物であるため、燃えにくい性質を持っています。
万が一の火災の際にも、延焼を遅らせる効果が期待できます。
- 防カビ・防藻性
カビや藻の栄養源となる有機物の含有量が少ないため、
発生を抑制する効果があります。
無機塗料のデメリット
一方で、無機塗料にはいくつかのデメリットや注意点も存在します。
- 価格が高い
高性能な分、他の塗料に比べて初期費用が高くなる傾向があります。
- ひび割れしやすい場合がある
一般的に塗膜が硬いため、建物の動きや振動でひび割れ(クラック)が起こりやすいとされることがあります。
ただし、近年の製品は柔軟性を高めたものも多く開発されています。
- 施工技術が求められる
塗料の性能を最大限に引き出すためには、適切な下地処理や塗装技術が必要です。
そのため、施工業者の選定が非常に重要になります。
- 艶の調整が難しい
基本的に艶ありの製品が多く、艶消しを希望する場合、選択肢が限られたり、性能が若干低下したりする可能性があります。
- 製品の質にばらつきがある
「無機塗料」と謳っていても、無機物の含有量が少ないものや、効果が実証されていない製品も存在するため、注意が必要です。
無機塗料と有機塗料の違いを比較
ここで、無機塗料と代表的な有機塗料の主な違いを表にまとめました。
特徴 | 無機塗料 (ハイブリッド) |
フッ素塗料 | シリコン塗料 | ウレタン塗料 | アクリル塗料 |
---|---|---|---|---|---|
耐用年数 (目安) |
20~25年以上 | 15~20年 | 10~15年 | 8~10年 | 5~8年 |
価格帯 (㎡単価) |
4,500~6,000円 | 3,800~5,000円 | 2,300~3,500円 | 1,800~2,800円 | 1,500~2,200円 |
紫外線への強さ | ◎ | 〇 | 〇 | △ | × |
低汚染性 | ◎ | 〇 | 〇 | △ | △ |
柔軟性 | △~〇(製品による) | △~〇 | 〇 | ◎ | ◎ |
艶の種類 | 艶ありが中心 | 選択肢あり | 選択肢あり | 選択肢あり | 選択肢あり |
※上記はあくまで一般的な目安であり、製品や施工条件によって異なります。
無機塗料を選ぶ際の注意点
高価で高性能な無機塗料ですが、その効果を十分に得るためには、いくつかの注意点があります。
- 信頼できるメーカー・製品を選ぶ
日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研といった大手塗料メーカーの製品は、品質や性能表示の信頼性が高いと言えます。
実績や第三者機関による評価なども参考にしましょう。
- 施工業者の技術力と実績を確認する
無機塗料の扱いに慣れ、適切な施工ができる業者を選ぶことが不可欠です。
施工実績や保有資格、保証内容などをしっかりと確認しましょう。
- 建物の状態や素材との相性を考慮する
全ての建物や外壁材に無機塗料が最適とは限りません。
例えば、ひび割れしやすい木部や、動きの大きいサイディングなどには、より柔軟性の高い塗料が適している場合もあります。
専門家とよく相談し、最適な塗料を選びましょう。
代表的な高耐久塗料メーカーと製品紹介
ここでは、信頼性の高い大手メーカーが提供する代表的な無機系高耐久塗料をいくつかご紹介します。
- 日本ペイント
「アプラウドシェラスターNEO」「パーフェクトセラミックトップG」など - 関西ペイント
「アレスダイナミックMUKI」「ムキフッソ」など - エスケー化研
「スーパーセラタイトF」「エスケープレミアム無機」など
【無機成分と有機成分を融合させたハイブリッド塗料】
- ペイントライン
「無機ハイブリッドチタンガード®」「ゼニスシリーズ」「レガロシリーズ」
これらの製品は、各社独自の技術により、高い耐久性や低汚染性を実現しています。
しかし、ご自宅の状況やご予算によって最適な塗料は異なります。
必ず専門業者に相談し、詳細な説明を受けるようにしてください。
▶参考URL
日本塗料工業会
塗料の種類や選び方、塗装に関するQ&Aなどが掲載されています。
-
日本ペイント: https://www.nipponpaint.co.jp/
-
関西ペイント: https://www.kansai.co.jp/
-
エスケー化研: https://www.sk-kaken.co.jp/
- ペイントライン:https://paint-line.jp/
横浜市・川崎市で高耐久塗料を選ぶなら浜翔ペイントへ
私たち浜翔ペイントは、横浜市・川崎市を中心に、地域密着で外壁塗装・屋根塗装を手がけてまいりました。お客様の大切なお住まいを長期間守るため、塗料の選定から丁寧な施工まで、一切妥協いたしません。
無機塗料をはじめとする各種高耐久塗料の特性を熟知した専門スタッフが、お客様のご要望や建物の状態を詳細に診断し、最適なプランをご提案いたします。
「どの塗料を選べばいいかわからない」「無機塗料についてもっと詳しく知りたい」など、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
まとめ 適切な塗料選びで快適な住まいを
塗料の耐久性は、お住まいの寿命や美観、そして将来的なメンテナンスコストに大きく関わってきます。
特に無機塗料のような高耐久塗料は、初期費用はかかりますが、長期的な視点で見ると非常に経済的な選択となることもあります。
しかし、ただ高価な塗料を選べば良いというわけではありません。
建物の状態、素材、立地環境、そしてお客様のご予算やライフプランを総合的に考慮し、最適な塗料を選ぶことが何よりも大切です。
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