外壁塗装について
レンガ外壁は塗装するべき?レンガの種類別に分かりやすく解説
レンガ外壁は、ヴィンテージ感がありおしゃれな雰囲気があるとして人気です。
ただ、「レンガ外壁」と一言でいっても、レンガ調の外壁材や本物のレンガなどいくつか種類があり、それぞれメンテナンス方法も変わってきます。
なかでも、「レンガ外壁に定期的な塗装メンテナンスが必要かどうか知りたい」と疑問を抱く方を多くお見かけします。
そこで本記事では、神奈川県横浜市・川崎市で外壁屋根塗装を手がける「浜翔ペイント」が、「レンガ外壁の塗装」について詳しく解説しました。
・レンガ外壁の種類
・レンガ調サイディングの塗装方法
・レンガ外壁のメンテナンス方法
などを分かりやすくお伝えしています。
レンガ調サイディングを塗装する際の費用相場も取り上げました。
レンガ外壁にお住まいで、メンテナンス方法が分からずお困りの方は、ぜひ本記事をチェックしてください!
レンガ外壁に塗装は必要?
レンガ外壁は、材質によって塗装が必要なものと、そうでないものに分かれます。
レンガ外壁には以下の3つの種類があり、塗装が必要となるのは原則「レンガ調サイディング」だけです。
- レンガ調サイディング→塗装が必要
- レンガ調タイル→塗装は不要
- 本物のレンガ→塗装は不要
本来塗装が不要なものに色付きの塗料を塗ってしまうと、すぐに剥がれて、塗装前よりも汚くなってしまうことも。
レンガ外壁の種類によってメンテナンス方法も異なるので、ご自宅のレンガ外壁がどれに当たるか迷ったら、地域の塗装業者に相談するようにしてください。
レンガ外壁の種類と特徴
ここでは、レンガ外壁の種類とそれぞれの特徴を解説していきます。
ご自宅のレンガ外壁がどれか迷ったら、ぜひ参考にしてください。
①レンガ調サイディング
「レンガ調サイディング」は、レンガを模した窯業系サイディングのことを指します。
セメントや天然木を混ぜ合わせて高温で焼成しており、薄い板状の形をしているのが特徴です。
表面には耐水性を持たせるために塗装が施されているため、経年劣化が生じたら塗替え塗装をする必要があります。
工場で大量生産されるので、タイル調レンガや本物のレンガより価格が安く、品質が安定している点が魅力の1つ。
また、色の選択肢が豊富なため、他と被りにくいのも嬉しいポイントです。
②レンガ調タイル
「レンガ調タイル」は、レンガのような見た目の薄いタイルのこと。
職人が一枚ずつ外壁に張り付けて、レンガ外壁を再現します。
石や粘土を原料としており、高温で焼き上げるので、見た目だけでなく触感もレンガに似ていることが特徴です。
表面に塗料を塗布しておらず、耐久性にも優れているので、塗装メンテナンスを施す必要はありません。
色味を変えるための塗装も不可能ではありませんが、レンガの元々の風合いは損なわれてしまいます。
③本物のレンガ
「本物のレンガ」は、粘土に泥や水を混ぜ込んで高温で焼成して作られています。
石やガラスと同じように無機質な素材なので、非常に耐久性に優れているのが特徴です。
色褪せや傷、苔・カビの汚れなどにも強いため、塗装の必要はありません。
たとえ経年で色褪せが起こったとしても、それ自体が味となります。
塗装メンテナンスが発生しない分、維持費はそこまでかかりません。
しかし、職人が重たいレンガを1つ1つ積み上げて施工するため、技術と手間がかかる分、初期費用は高くつきます。
また、重量のあるレンガが万が一地震で崩れることがあると大変危険なため、災害の多い日本において一般住宅に使用されることはあまりありません。
レンガ調サイディングを塗装するタイミング
レンガ調サイディングは、新築から10〜15年ほどで塗装メンテナンスを行うのが一般的です。
外壁に使用される塗料は、紫外線の影響でどうしても劣化が生じてしまうもの。
目安として、外壁に以下のような症状が現れたら塗装メンテナンスを検討しましょう。
- チョーキング現象
- 外壁全体の色褪せ
- カビや苔の発生
- サイディングボードの浮き
チョーキング現象は、顔料が紫外線で分解されることで外壁表面に白い粉が表出する現象で、劣化の初期症状です。
チョーキング現象や色褪せ、カビなどの汚れには、外壁の再塗装で対応します。
外壁の劣化を放置していると外壁表面の防水性が弱くなり、雨水が染み込みやすくなります。
外壁から雨漏りが発生すると、修理費用が別で発生するだけでなく、家屋にとっても負担です。
「新築時と外壁の様子が違う」と感じたら、一度プロの業者に点検してもらうようにしてください。
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レンガ調サイディングの3つの塗装方法
レンガ調サイディングの塗装方法には、以下の3つのやり方があります。
- クリア塗装
- 単色塗り
- 多色塗り
それぞれについて詳しくみていきましょう。
①クリア塗装
「クリア塗装」は、顔料を含まない透明な塗料を使用した施工のことです。
UVカット剤入りの塗料を使用することで、外壁表面を紫外線から保護します。
レンガ調の風合いを失うことなく塗装できる点が、クリア塗装の最大のメリットです。
また、外壁の艶が蘇るので、新築時のような美しさが再度楽しめるようになります。
また、下塗りが不要な分、一般的な塗装に比べて工数が少なく、施工費用が若干抑えられるのも特徴です。
ただ、クリア塗装は外壁に生じた傷みを隠すことはできません。
クリア塗装を施すのであれば、劣化が始まる前の築後10年前後で施工することが望ましいとされています。
クリア塗装を検討されている方は、なるべく早く業者に依頼するようにしてください。
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②単色塗り
「単色塗り」では、色付きの塗料を1色だけ使用します。
レンガと目地部分を全て同じ色で塗装するため、シンプルな見た目に仕上がります。
もともとあったレンガの風合いが消えてしまうので、単色塗りをした後は寂しく感じられるかもしれません。
華やかさを出したい場合は、1階と2階で色を分けるなどの工夫をすることで、単色塗りでもオリジナリティが演出できます。
使用する塗料の種類が少なく、手間もかからないことから、「多色塗り」よりもコストを抑えられます。
③多色塗り
「多色塗り」は、2色以上の塗料を使用するのが特徴です。
レンガ外壁を塗装する際は、レンガと目地で色を分けて塗料を塗布します。
レンガ外壁の凹凸感をしっかり再現できるので、「元の外壁の風合いを失いたくない」という方におすすめの施工方法です。
立体感が出て、趣のある見た目に仕上がります。
ただ、多色塗りを行うには職人さんの高い技術が必要です。
使用する塗料の種類も増えるため、単色塗りに比べると費用が10万円ほど高くなります。
コストはかかるものの、レンガ外壁の味わいを再度楽しめるようになるのは、多色塗りならではなメリットです。
レンガ調サイディングを塗装する際の費用相場
レンガ調サイディングの塗装費用は、使用する塗料の種類によって大きく異なります。
塗料は、使用される原料によって、耐久性や機能性が全く違ってくるものです。
塗替えメンテナンスに期待する効果と予算の希望を擦り合わせながら、ご自宅の外壁にあったものを選ぶことが大切です。
以下に、代表的な塗料の種類と単価の目安をまとめました。
塗料の種類 | 単価の目安 | 耐用年数の目安 |
ウレタン塗料 | 1,400〜2,500円/m2 | 5〜10年 |
シリコン塗料 | 1,800〜3,500円/m2 | 10年 |
フッ素塗料 | 3,000〜5,000円/m2 | 15〜20年 |
無機塗料 | 5,000〜5,500/m2 | 20年以上 |
耐用年数が高くなるにつれて、塗料の単価が上がることが分かります。
塗料の値段だけを見ると安いものを選びたくなるかもしれません。
しかし、耐用年数が短いということは、それだけ早く次のメンテナンス時期が訪れてしまうということです。
塗り替えの度に20万円前後の足場代が必要になるため、10年以内に塗り替えが必要になるウレタン塗料は、長い目で見ると経済的ではありません。
外壁の美しさを長持ちさせたい方には、「フッ素塗料」や「無機塗料」を使用した外壁塗装がおすすめです。
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「タイル調レンガ」のメンテナンス
タイル調レンガは、基本的に塗装の必要がない外壁材です。
しかし、以下のような不具合が見られたら、修理補修をしなければなりません。
- タイルのひび割れ
- タイルの浮き
タイルのひび割れや浮きを放置すると、落下したタイルが人にぶつかり、怪我をさせてしまうリスクがあります。
タイルがひび割れていたら新しいタイルに張り替え、浮いている部分にはシーリングを充填するなどの対応が必要です。
「本物のレンガ」のメンテナンス
本物のレンガも、レンガ自体に特別なメンテナンスを施す必要はありません。
しかし、以下のような場合は状況に応じた処置をしましょう。
- 苔や藻の発生
- 目地部分の劣化
苔・藻で汚れてしまったレンガは、洗浄で綺麗にすることが可能です。
また、目地部分はモルタルを使用しており、レンガほど耐久性は高くありません。
目地部分が劣化して「欠け」が生じていたら、専用の補修材を充填します。
レンガ調外壁はDIYで塗装できる?
レンガ調サイディングの塗装はご自身で行うことも可能ですが、おすすめはできません。
外壁の塗装は、高所作業も伴います。
作業に慣れていない方がハシゴに登って塗装をすると、転落の恐れがあり大変危険です。
また、塗装方法や乾燥時間に不備があると、せっかく塗装をしてもすぐに剥がれてしまいかねません。
時間とお金をかけてDIYをしても、全てが無駄になってしまいます。
外壁塗装はなるべく、塗料の性質を熟知したプロの業者に依頼するようにしてください。
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まとめ
今回は、「レンガ外壁の塗装」について詳しくお伝えしました!
レンガ外壁で塗装が必要になるのは、「レンガ調サイディング」です。
レンガ調サイディングに、色褪せや塗膜の剥がれなどの劣化症状が生じたら、塗装の塗り替えメンテナンスを行いましょう。
一方、「タイル調レンガ」や「本物のレンガ」は、塗装をする必要がありませんでした。
しかし、ひび割れなどの不具合はレンガが落下する恐れがあるため危険です。
破損を発見したら、速やかに業者に修理補修を依頼しましょう。
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